2005.06.13

Wandering Blues

高校時代の僕はブルースばかり聞いていた。
受験勉強も人並みにはしたが、そのときもカセットでブルースを聞きながらだった。
"Gone Dead Train"なんていうタイトルの曲を聞きながら勉強する、という
今思うとかなりヘンな高校生。

大学の合格発表のときはLPを百枚ぐらい持って、泊まり先の親戚の家に行った。
(重かった…)
親戚の家には中学生のいとこの女の子(けっこうかわいかった)が二人いたが、
そこでいきなりJohn Lee Hookerの"Wandering Blues"をかけたのはさぞ不気味だったろう。

その上、大学に入って詰将棋にはまった訳だから、「モテナイ君」一直線だった。
ここ十年ぐらい(?)僕もバランスが取れてきて、モテの波、とまでは言えなくても、
どちらかと言えばモテる方になった(と思う)のだが、
残念ながら、若い頃のようなモテ願望はなくなっていた。

もう一度高校生からやり直したい、という気がふとすることがあるが、
もう一度やってもたぶん同じだろう、と思う。後悔はしていない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2005.06.09

Dangerous Highway

Eddie Hintonの“Dangerous Highway”は、典型的なサザンソウルスタイルの三連バラードである。
Eddieの歌はよれよれのOtis Reddingというところか。お世辞にも上手いとは言えないが、
その歌にはブルースがある。
Eddieは白人である。しかし、いわゆるブルーアイド=ソウル・シンガーではない。
彼は作曲や演奏だけでなく、Fameスタジオのソウル・シンガーたちにデモテープを提供していた。
その関係は相互的だ。
アメリカ黒人(アフリカ系アメリカ人)音楽は「黒人の黒人による黒人のための」音楽では必ずしもない。
60年代ソウル・ミュージックも例外でなく、白人の貢献も大きい。それはあくまで「雑種」なのだ。
Eddie HintonやDan Pennの歌は「黒人らしさ」のようなものは感じさせないが、
間違いなくソウル・ミュージックに聞こえるのはたぶんそのためだ。

“Dangerous Highway”は徹底してモテない男の歌である。

Every girl I need ,that ain't willing to kiss me,don't wanna fall in love.
They keep running my feeling more and more,but a man needs a woman,you know.
I've been traveling on the dangerous highway 'til I find someone to love me.

これは相当カッコわるい。モテなさのポジティブ・フィードバックが起こってしまいそうだ。
しかし、それが反転してカッコよさになっているところがEddie Hintonの魅力なのだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)