禁じられた遊び ― 解説感想:第1番~第5番
解説の部をめくって驚き。
素晴らしい。
これまでの詰棋書にはなかったものだ。
そこで、拙劣ではあるが、作品の感想とは別に、解説の感想を記していくことにする。
第5番の後の長文の解説に著者の詰将棋観の核心が表明されている。
巨椋氏が詰将棋に求めるものはある種の快感である。
その快感は作品を解くときそこに「よい姿形」を感じる取ることで生じるものであるという。
「よい姿形」とは時間の中のカタチであり、それを氏は「フォルム」と呼ぶ。
「フォルム」を定義していわく
詰将棋の時間軸上にさまざまな手(出来事)が描き出すカタチを、とくにそれが快感を与えるか否かという見地から見る場合、フォルムという語を用いる。
この語を用いて、巨椋氏は自らを「フォルマリスト」と呼ぶ。
手やその集まりとしての「出来事」のつながりへの意識はやはり長編と親和性があるだろう。
これを読んで自分が短篇作家でることを再認識した。つながりではなく、手そのもの・出来事そのものに意識が向くからだ。
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