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2008.04.29

禁じられた遊び ― まえがき

巨椋鴻之介『禁じられた遊び』がAmazonから到着。

私という少年は早熟ではまったくなく、下手なものを作りながら徐々に進歩した。彼にどこか変わったところがあるとすれば、それは、自分の今やていることについて意識的で、どこが不満か、どちらへ歩むべきか、自分にとって大事なのは何かを、いつも模索していることだ。(まえがきより)

これは巨椋鴻之介あるいは佐々木明という青年のBildungsromanとして読むべき本なのだろう。
それが詰将棋作品集の形を取っている以上、読者をおのずから選ぶ。
詰キストである幸福を感じる。

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Comments

この引用、一見すると自己啓発本にも載っていそうだ。「夢を叶える何とか」みたいな。
しかし、似て非なるもの、と言いたい。
巨椋氏が求めたのは「成功」などというこじんまりしたものとは異なる。
その証拠としてあとがきを引いておこう。
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自分の歴史を書きあげてみて改めて思うのは、私が大きく言って純然たる繰り返しを好まず、いつも少しずつ変わろうとしていたことである。ただしその変わり方は、外から来るものに反応するというよりは、自分の中にある「より自分らしいもの」を見つけていく変わり方だった」
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巨椋氏が求めたのは何よりも「自分自身になる」ことであったのだ。

Posted by: acceleration | 2008.04.29 at 21:02

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