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2005.06.09

Dangerous Highway

Eddie Hintonの“Dangerous Highway”は、典型的なサザンソウルスタイルの三連バラードである。
Eddieの歌はよれよれのOtis Reddingというところか。お世辞にも上手いとは言えないが、
その歌にはブルースがある。
Eddieは白人である。しかし、いわゆるブルーアイド=ソウル・シンガーではない。
彼は作曲や演奏だけでなく、Fameスタジオのソウル・シンガーたちにデモテープを提供していた。
その関係は相互的だ。
アメリカ黒人(アフリカ系アメリカ人)音楽は「黒人の黒人による黒人のための」音楽では必ずしもない。
60年代ソウル・ミュージックも例外でなく、白人の貢献も大きい。それはあくまで「雑種」なのだ。
Eddie HintonやDan Pennの歌は「黒人らしさ」のようなものは感じさせないが、
間違いなくソウル・ミュージックに聞こえるのはたぶんそのためだ。

“Dangerous Highway”は徹底してモテない男の歌である。

Every girl I need ,that ain't willing to kiss me,don't wanna fall in love.
They keep running my feeling more and more,but a man needs a woman,you know.
I've been traveling on the dangerous highway 'til I find someone to love me.

これは相当カッコわるい。モテなさのポジティブ・フィードバックが起こってしまいそうだ。
しかし、それが反転してカッコよさになっているところがEddie Hintonの魅力なのだ。

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創作の道具

詰将棋は安上がりな趣味だ。
一番お金がかかるのは『詰パラ』の定期購読料だろうか。
あとはポケット盤があれば足りる。
僕が使っていたのは、差し込み式のポケット盤。
金子義隆さんも差し込み式を愛用されているようで、
「ふしんなぺーじ」の「続・創作の風景」にその写真が掲載されている。
僕が使っていたのは下の方だ。

大学生の頃住んでいたアパートは風呂がなく、銭湯に通っていた。
そのタイルを盤に見立てて創作することもあった。
考えがまとまらず風呂場に長くいて、気分が悪くなったこともあった。
残念ながら僕の頭の中には9x9の盤は入っていない。
だから盤面を広く使うような作品は、風呂場のタイルとかの助けを借りないと無理だった。

上田吉一さんの盤駒が押し入れでほこりをかぶっている、という話を聞いたときは驚いた。
詰将棋用語で言う「暗算」であんな作品ができるとは!
上田さんが誰でも盤駒は頭に入っている、と思っていたのにはもっと驚いたが(笑)。

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2005.06.07

不完全作

ばか詰で不完全作が続いたときは、検討しても検討しても見落としががあった。
自分の思考にはどこか盲点があって、見落としは避けられないのか、と悲観的になっていた。
作り方が悪いと気づいたのはかなり後になってからだ。
それまでは手順を思いついて、まず駒を配置。それから目についた余詰を消すように配置を変更していた。
試行錯誤だった。
ある時期から作り方を変えた。
あらかじめ作意手順以外は成立しないような仕組みを組み込んだ配置を作ってしまう、という作り方。
たとえば玉の斜め下に玉方桂馬を置く。前からの王手の応手は同桂か桂の移動合以外ないようにする。
桂が動くと逃げ道ができる。それを1手では塞げないようにしておく。
こうすることで頭からの攻めで定められた手数内で詰ませるのは相当難しい。
この手法を使うようになって余詰は激減した。

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