詰将棋
「つめしょうぎ」を「詰め将棋」でなく、「詰将棋」と書く人はマニアの匂いがする。
大学に入って早々にキャンパスに足が向かなくなって退屈な日々を送っていた僕は、ある日渋谷の書店で、
『続詰むや詰まざるや』を見つけた。盤面一杯に広がる駒に圧倒された。
高校の校内将棋大会でまぐれで準決勝まで行った程度の棋力の僕には一題たりとも解けない、
というより解く気のしない作品群。しかしなぜか惹かれて買って帰った。
それからしばらくして『近代将棋』の広告で『詰将棋パラダイス』を知って手に入れた。
『詰パラ』のメインコーナーは手数順に「幼稚園」「小学校」…「大学院」と区分された「詰将棋学校」。
短いものから解いて行って高校で挫折。今から考えると善戦したと思う。
元々根気のない僕のこと、それからしばらくはもっぱら解答を見て携帯の将棋セットで並べてみる、
ということをするだけ。それでも『詰パラ』の世界が楽しくて定期購読を続けた。
僕もいつの間にか「つめしょうぎ」を「詰将棋」と書くようになっていた。
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